歯並びや、かみ合わせの悪さを総称して『不正咬合』といいます。不正咬合があると、見た目が気になるのはもちろんのこと、食べ物が十分に噛めなかったり歯の清掃がしにくく、むし歯や歯ぐきの病気になりやすくなります。
矯正治療とは、このような不正咬合をキレイな歯並びと、よいかみ合わせにして、口もとの健康や表情を回復しようとする治療です。
こどものときから矯正するの?
矯正治療自体に年齢制限はありません。しかし、症状や歯並び・かみ合わせの状況によっては、乳歯のみの時期や
永久歯に生え変わる時期に、矯正治療を開始した方が良い場合もあります。こどもの時期は、歯が並んでいるあごの骨
事態も成長過程にあります。この時期にあごの成長発育を矯正治療を使って、正しい方向に導くことで、よりよい歯並びや
かみ合わせにしたり、さらなる不正咬合を防ぐこともできます。
どの時期から矯正治療を開始するべきかは、不正咬合の種類で異なりますなで、かみ合わせが気になる場合は、ご遠慮なく
ご相談ください。
矯正治療の流れ
●初診
かみ合わせや歯並びについて気になることをお聞きして、一般的な矯正治療の概要、費用、期間などをお話しします。
●初回矯正検査
治療を始めるにあたり、かみ合わせや歯並びの状態を把握し、治療計画を決めるための検査を行います。
あごの骨のレントゲン写真、顔や口の写真を撮影したり、歯型などを採って詳しく検査を行います。
口腔内診査も改めて行います。
●診断
矯正検査の資料を分析し、現在のかみ合わせやあごの状態をご説明します。この検査結果をもとに治療計画を立て、
使用する装置や治療期間などをご説明します。患者さまと保護者の方に納得、了承していただければ治療開始となります。
●装置装着
治療計画に基づいた装置をつけます。ほとんどの場合、患者さまに合わせた装置を作製しますので、再度歯型をとるなどの準備が必要です。装置をつけると歯みがきがいっそう難しくなりますので、歯みがき指導も行います。
●調整
かみ合わせや歯の動きの変化をみながら調整していきます。
同時にお口の中の衛生状態をチェックさせていただき、歯みがきや歯のクリーニング、フッ素塗布なども行います。
●定期矯正検査
治療開始後の変化を評価するために、6か月毎に初回検査と同様の検査を行います。
●保定
矯正治療終了後は、きれいなかみ合わせや歯並びを安定させるためのに保定装置をつけます。保定装置は、一般的に
矯正装置を入れていた期間と同じだけの期間、使用していただきます。
保定終了後も定期的にメンテナンスを行い、かみ合わせのチェックをしていきます。