入れ歯・義歯の種類
保険で作る義歯
保険を使って総入れ歯を作る場合には、義歯床がプラスチックのものになります。
また、部分入れ歯の場合は入れ歯を支えるために「クラスプ」という金属のバネを歯に引っ掛ける必要があります。
そのため見た目が悪くなってしまいますが、入れ歯を安定させるためには有効な方法であり、保険では全てこのタイプの
部分入れ歯になります。
●メリット
ほとんどの症例で使用することができる
保険適応なので安価
プラスチックなので修理しやすい
●デメリット
咀嚼能率(ものを噛む能力)が低い
安定感がなく、違和感が強い
アゴの骨がだんだんと痩せてくることで、徐々に合わなくなってくる。
総入れ歯は1度保険で作ると6ヶ月間の間は保険で総入れ歯を作ることができない
部分入れ歯は周りの歯にクラスプがかかるので、見た目が良くない
金属床義歯
金属床義歯とは義歯床にコバルトクロムという金属を使用した義歯です。
金属を使用することで入れ歯を薄くすることができるので保険の義歯よりも喋りやすく、違和感が少ない総入れ歯です。
●メリット
強靭で破損、変形、たわみが少ない
保険の義歯の1/3の薄さ
違和感が少なく舌の動きも自由で発音しやすい
食べ物の温度を感じることができる
金属床の中では比較的費用が安い
汚れにくく清潔、粘膜の炎症や口臭などの問題が起きにくい
●デメリット
チタン床に比べ、やや重い
金属アレルギーが起こることがある
修理が難しい
チタン床義歯
チタン床義歯とは義歯床の部分にチタンを使用している入れ歯です。
保険の入れ歯に比べ薄く作ることができ、装着感・熱伝導・耐久性に優れています。
金属は吸水性がなく汚れが付きにくくなっております。
またチタンは生体親和性に優れた金属であると同時に従来の金属床に比べて軽く仕上がります。
特に軽いという点で、上あごの入れ歯に向いています。総入れ歯にも部分入れ歯にも適応しています。
●メリット
床が金属なので樹脂素材に比べ非常に薄く仕上げることができる。
違和感が少なく舌の動きも自由で発音しやすい
食べ物の温度を感じることができる
汚れが付きにくいので清潔
保険の入れ歯に比べて丈夫で割れにくい
金属が溶出せず、アレルギーの心配がない
●デメリット
修理が難しい
費用が高い
シリコンデンチャー
シリコン義歯とは、義歯床がシリコンで出来ている入れ歯のことです。
シリコンは軟らかいので、「入れ歯が当たって痛い!」ということが少なくなり、良く噛めるようになる可能性が
あります。
●メリット
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ほとんどの症例で使用することができる
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現在使っている入れ歯を改修することが可能
(入れ歯の種類によっては、改修できないこともあります) -
入れ歯が当たることによる痛みが軽減され、良く噛めるようになる可能性がある
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入れ歯が外れにくくなる可能性がある
●デメリット
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修理が難しい
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シリコンは分子的に疎なため、汚れが付きやすい
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費用が高い
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーとは金属の止め具のない部分入れ歯のことです。
金属の止め具がない為、金属アレルギーの心配がなく金属アレルギーに敏感な方におすすめです。
ノンクラスプデンチャーは薄くて軽く、しなやかさを兼ね備え、非常に丈夫で快適な部分入れ歯です。
しなやかさはお口の中での安定を守ります。
また金属の止め具がない部分入れ歯のため、目立ちにくく審美的な面で非常優れており、見た目が自然で美しい入れ歯です。
●メリット
薄く、軽く、弾力がある、装着感が良い
非常に見た目が良く、笑っても入れ歯だとほとんど分からない
金属を使用しないので、金属アレルギーの心配がない
●デメリット
残っている歯の状態によって使用できない場がある
素材自体の寿命が短いため2~3年で作り直しをする必要があります